新学期のガイダンス。と言っても、シラバス配布会みたいなもんだけど。
教務で、一応「単位に有効期限とかってないですよね?」と尋ねる。どんだけびびってるんだ。
髪切ったり。
結局色々雑用してると、全然勉強時間が取れないパターンのやつや。
やっぱ朝早く起きないとダメだな。
まぁ図書館が17時で閉まるのも悪い。
図書館とか、研究室とか院生室とか便利なものが存在しないぼっち学部生にとっては唯一の砦なのだから、そのへん弁えて欲しい。
「春休み中の土日は休みまーす」とかありえないでしょ。


読んだ本
能登路雅子『ディズニーランドという聖地』岩波新書、1990年
前に、twitterで、アメリカとディズニーの関係については考えたい、と言ったので、たまには有言実行。
ウォルト・ディズニーの生い立ちを中心に、ディズニーランドを読み解く。
ディズニーランドは不幸な少年時代を送ったウォルト・ディズニーの失われた子ども時代の夢を詰め込んだ人工的な楽園であり、同時にそれはアメリカ大衆が共有する夢でもあるがゆえに、アメリカ人・アメリカ文化にとっての聖地になっている、というような内容。オーランドのディズニーワールドおよび、東京ディズニーランド、パリのユーロディズニーランドに関する話題もちょこっと。
ただ、限られた紙幅のせいか、ウォルト・ディズニー自身の生い立ちや考え方についてはそれなりに詳しく書かれているが、それを元にしたディズニーランドの分析については、ややおざなりになっており、もう少し詳しくしてほしかった。
園内図も示されており、新書としては十分詳しい分析かもしれんけど。「カリブの海賊は死と再生という神話をよく表している」と、わりと分析が予想通りの手堅いものだから、ちょっとしょぼく感じるだけかもしれない。その「つまらなさ」は学問的な誠実さの表れとも言えるか。
全体として、薄さの割によくまとまっていて、ディズニーランドに関する基本的な認識が得られる良書でした。