えーととりあえず一昨日の続きのまどマギの適当なメモ。
まどかの「願い」っていうのは、「こういう願いをすればいいんじゃね?」ってみんな考えることであって、予想通りではあるんだけれども、「『3つ願いを叶えよう』と言われたら何叶えてもらう?」に対して「まず叶えてもらう願いを増やす」みたいな、状況そのものを変化・無効化させてしまうようなメタ的な望みであって、まぁその辺面白いよね。
ある意味ミステリ的な構造でもあるわけですよね。
どう状況を打開するか?という問いがあって、(論理的・トリッキーな)解答があるという。
そして、シンプルな1トリックで大きな謎を一気に解決するという、僕好みのミステリになっている。
その点においてもそうだし、あと、ジャンヌ・ダルクやら卑弥呼やらが出てくる、というところも含めて、とにかく流水っぽい
あ、清涼院流水ね。
僕がこの作品を好きないちばんのポイントは、たぶんこの点にある。


で、さやかは救われたのかどうなのか。
この問題は結構重要だと思う。
まぁ、例によって「問題脳」的に言えば、「『恋愛は残酷』問題」ですよね。
一人の人間を愛すということは他の人間を切り捨てることなのか、というような問題ね。まぁ恋愛に限らないけど。
いや、寡聞なので、この問題は既に解決されてるかもしれないですが。


だから、ぶっちゃけて言ってしまえば、僕のような非モ*1としては、まどかが神になるという「解決」は、恋愛否定のように感じられたので嬉しかった、という面はある。
「エロスを超越してアガペー云々」ってのはまぁそういうことです。


まぁある意味でヘタレ的な解決ではある。「みんな幸せになって」と。「絶望しないで」と。
それをどう見るか。
まぁぬるいか。ぬるいかねぇ。ぬるいかも。
この作品においてはdivine powerで解決してしまってるわけなんだけども。
その力の源はほむらにある(繰り返しによりまどかは強大な魔力を得た)ので、だから、「ほむらの想いが奇跡を起こした」という物語なんですよね。
だからそれはそれで結構なんだけれども、ある意味では「お話」にすぎず、じゃあ現実の絶望をどうするの、という点は示されない、とは言える。
その点で弱い物語ではあるんだよなー。


ま、ただ、SF・ミステリとして見ると面白くはあると思う。

*1:どうでもいいけど、3文字で名乗るほど大したことを書けるわけではないので、検索避けに2文字で書いてる